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バロックとは
 ポルトガル語のBARROCO(ゆがんだ真珠という意味)を語源にもつ言葉。
17世紀から18世紀にかけて、ルネッサンス後のヨーロッパに流行した様式。壮大な構想と細部にわたる過剰な装飾技巧が特色。古典美と対立する、その不調和・過剰さを軽蔑するニュアンスで使われたらしい。だが、大熱波前後の崩壊した世界で使われたこの言葉は違った意味を持っていた。
それは、歪んだ妄想。
崩壊し荒れ果てた世界では、人はより多くの妄想にすがらなければ生きる意志を持つことができなくなっていた。
人々はバロックを抱えて、生き抜いているのだ。

神経塔


神経塔内部イメージ

神経塔内部イメージ

神経塔内部イメージ
神経塔
 ゲームのメイン舞台となる神経塔。魂を持つかのように恐ろしいスピードで変容していく。何かを成し遂げようとしているようにも見える。ショッキングなラストシーンを解くカギとなる変化する塔は、バロック世界を象徴するモノである。
造型家として映画(ゼイラムなど)や雑誌(SMHなど)で大活躍の鬼頭栄作氏による巨大な神経塔の立体造型をベースにその恐ろしき世界観が形成された。
神経塔内部イメージ神経塔内部イメージ

大熱波が起こる以前の世界
大熱波が起こる以前の世界
 奇怪な事件が増加していた。残酷な殺人事件が多発し、発生件数は減ることがなかった。動機や殺害方法が理解しがたいモノばかりで、バロック型犯罪、バロックマーダーなどという言葉が流行した。
異形と呼ばれる者が現れ、人を食い殺す事件も発生した。じょじょに増えて行った異形のため、異形殺戮部隊が正式に結成されたのは、大熱波が起こる年のはじめだった。
偽装翼をつけて、自分たちを天使だと名乗る奇妙な宗教団体も話題になった。彼らは神の技術を手に入れたと宣言したが、それがいったい何だったのかはわからずじまいだった。


大熱波後の世界
大熱波が起こる以前の世界
 大熱波によって、世界は大きな打撃を受けてしまった。だが、生き残っていた人間はあいかわらず、退屈な歪みの中で生きつづけている。大熱波前に流行したマンガや映画も崩壊した世紀末世界を多く描いていたが、実際にはそんな格好いい世界は訪れなかった。
すべてが変わってしまったと言う者もいたが、変わったのはただひとつだと言う者もいた。ただひとつ、バロックが増えただけだ、と。

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